【ネタバレあり】「ホワット・イフ…?」第2話 解説・考察

Disney+ アニメ「ホワット・イフ…?」の第2話が公開されました。

「ホワット・イフ…?」では過去のMCUシリーズのストーリーを振り返って「もし、こうだったら」のパラレルワールドのストーリーが描かれます。
お馴染みのキャラクターが映画と異なる設定で活躍するので、ファンを楽しませてくれる要素たっぷりの作品ですね。

 

第1話ではペギー・カーターが登場して「キャプテン・アメリカ ファーストアベンジャー」やアベンジャーなど、MCU映画シリーズをオマージュしたストーリーとなっていました。

第2話の設定

Disney+ アニメ「ホワット・イフ…?」の第2話の”もしも”は、『ピーター・クイル(ガーディアンズオブギャラクシーの本来の主人公)ではなくティ・チャラ(ブラック・パンサーの主人公)が宇宙に誘拐されていたら』です。

つまり、ブラックパンサーとして活躍するはずだったキャラ(ティ・チャラ)が別作品の主人公になっていたらどうなっていたかが本作で語られます。

『ガーディアンズオブギャラクシー』も『ブラックパンサー』もMCUの中でもトップの人気を誇る単体映画作品ですので、もしまだ見ていない人がいれば是非!

 

以下では本編のあらすじと、映画の小ネタを解説していきます。

なお、ここから下は本編ネタバレ注意です。

スターロードのカリスマ性

スターロードのカリスマ性

ピーター・クイル版のスターロードは無名のアウトローでした。
しかし、ティ・チャラ版のスターロードは、敵さえも敬意を表するカリスマ性抜群を持っていましたね笑

ティ・チャラは本来、ワカンダの王になる存在。
そのカリスマ性は運命が変わって、宇宙の荒くれ者集団に混ざっても変わらず健在のようです。

『ガーディアンズオブギャラクシー』ではピーター・クイルがメンバーに小馬鹿にされるシーンも多かったので、このカリスマ性のギャップには笑ってしまいます。

ラヴェジャーズが慈善活動集団に

ワカンダの王子として育ったティ・チャラの思想は宇宙の荒くれ者たちの思想に良い影響を与えたようです。

どうしようもないアウトロー集団だったラヴェジャーズや、リーダーのヨンドゥもティ・チャラの影響で、勧善懲悪の爽やかアウトローに笑

ヨンドゥも「盗んで配るだけだ」と義賊のようなことを口走ってましたね。

カリスマ過ぎて宇宙が平和に

バーに突然現れたのは、なんとアベンジャーズ最強のヴィラン『サノス』。
しかし、ティチャラとの話し合いで彼は本来の計画を改めたようでした。

えっ・・・!!?
映画で散々苦労してやっと倒したラスボスを話し合いで思想矯正・・・???

バーのシーンでは「ネビュラ」や「ドラックス」などお馴染みのキャラも登場しましたが、それぞれ過去のトラウマに縛られない優しい世界の住人になっていました。

ブラックオーダー

ブラックオーダー

MARVEL「https://www.marvel.com/teams-and-groups/black-order」より引用

『アベンジャーズ・インフィニティウォー』や『エンドゲーム』サノス軍の幹部としてヒーローを苦戦させたブラックオーダー達ですが、本作ではコレクターの部下として惑星ノーウェアの警備を担当していましたね。

サノスに忠誠を誓っていたブラックオーダーがサノスと敵対している世界はなんとも新鮮でした。

ハワード・ザ・ダック

ハワードザダック

MARVEL「https://www.marvel.com/characters/howard-the-duck」より引用

マーベルコミックのキャラクター『ハワード・ザ・ダック』が登場しました。

彼は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーリミックス』にもカメオ出演していました。

ちなみに宇宙服を着た犬は「宇宙犬コスモ」というキャラで『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズにカメオ出演しています。

コレクターが強キャラに

コレクターが強キャラ

MARVEL「https://www.marvel.com/characters/collector-taneleer-tivan」より引用

MCU映画シリーズにおいて、「コレクター」は噛ませ犬的な立ち位置だった印象ですが、今作の世界ではかなりの強キャラとして描かれていました。

サノス軍の幹部であるブラックオーダー達を従えていたり、ヘラの兜やムジョルニア、キャプテン・アメリカの盾などもコレクションとして収集しており、明らかに宇宙最強クラスの存在になっていましたね。

サノスがいなければ、コレクターが宇宙の覇権を有していたということでしょうか。

ピーターとエゴ

エゴ

MARVEL「https://www.marvel.com/characters/ego」より引用

本来スター・ロードになるはずだったピータークイルは、本作の最後、ファーストフード店の店員として働いていました。

そこに現れたのは映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のラスボスである『エゴ』。

彼は天界人(セレスティアル)であり、マーベルコミック史上トップクラスの力を持った存在です。
ピーター・クイルは実はエゴの子供であり、エゴに依頼されたヨンドゥはティ・チャラではなく、ピーター・クイルを誘拐しようとしていました。

本作ではティ・チャラが誘拐されたことで、宇宙が平和になったように描かれましたが、結局サノスが隠居して、ピーターが野放しになったことで、最終的にはエゴが宇宙を征服するというバッドエンドとなるのでした。

チャドウィック・ボーズマンに捧げる


アニメの最後に『チャドウィック・ボーズマンに捧げる』とテロップで表示されます。

「チャドウィック・ボーズマン」はMCU映画『ブラック・パンサー』でティ・チャラを演じた俳優です。
『ブラック・パンサー』はアメリカ映画の歴代興行収入で最高4位を記録しており、次回作も公開も予定されていましたが、 4年間に及ぶ癌との闘病生活の後、2020年8月28日に死去。

『ブラック・パンサー』はMCUヒーローの中でもトップクラスの魅力を誇るキャラクターで、「チャドウィック・ボーズマン」という存在も欠かせないものとなっていました。

本作品では「ティ・チャラ」が宇宙に良い影響を及ぼす偉大な存在として描かれており、「チャドウィック・ボーズマン」に捧げる作品として素晴らしいものになっていると感じました。

まとめ

いやー、今回もめっちゃ面白い作品に仕上がっていましたね!!

MCU映画設定をしっかり踏襲しつつ、今まで描かれなかったキャラクターにもしっかりフォーカスを当てているところはファンとしても本当に面白い。

特にサノスの登場には笑ってしまいまいた。
何より、考えさせられたのは、サノスが引退したことで、宇宙の情勢が悪化しそうということでしょうか?

コレクターやエゴなど、もっとタチの悪そうなのが代わりに宇宙を制服しそうでしたし。
そう考えるとサノスって結構良識あるヴィラン?だったんですかね笑

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