都内の駅中にも大量に広告を見かけるようになりました!
『スター・ウォーズ ビジョンズ』盛り上がっていますね。
今回は『スター・ウォーズ ビジョンズ』の第7話「The Eluder」の小ネタを解説します。
第7話「The Eluder」はtwitterで視聴者のコメントを眺めると必ず人気上位にくる作品でした。
アニメ制作を担当した「トリガー(TRIGGER)」は第3話「THE TWINS」の制作もしておりますが、今回は全く違うテイストの作品に仕上がっています。(第3話はキルラキルやプロメアを想起させるデザインでしたね)
今回も原作のオマージュがたくさん散りばめられていたので、気づいたことを解説していきます。
まだ、Disney+ (ディズニープラス)に加入してない人はこちら!
今なら1ヶ月間のお試し視聴も可能なので是非活用して下さい!
Contents
スター・ウォーズ ビジョンズとは
『スター・ウォーズ』の生みの親ジョージ・ルーカスは日本の文化や歴史、黒澤明監督の大ファン。
実は『スター・ウォーズ』は日本文化の影響を色濃く受けた作品なのです。
そして、『スター・ウォーズ ビジョンズ』は本家から日本へのアツいリスペクトを込めて贈られた史上初の一大アニメプロジェクト。
制作には[神風動画][キネマシトラス][サイエンスSARU][ジェノスタジオ][スタジオコロリド][トリガー][プロダクションI.G]が参加しており、世界最高峰のクオリティを誇る日本のアニメクリエイターたちの“ビジョン”を通してスター・ウォーズの新たな物語が描かれます。
第7話「The Eluder」のあらすじ
ジェダイマスター「タジン」とパダワンの「ダン」と辺境中域のパトロールをしている最中から物語は始まります。
マスター「タジン」は、「ダン」との会話の最中に「フォースの乱れ」を感じ取り、とある惑星に降り立つことに。
惑星に住む人から数日前に老人が降り立ったことを聞きます。
二人は二手に別れ、マスターは飛行機が降り立った場所へ。パダワンのダンは老人が向かったとされる山へと向かいます。
山へ向かったダンの元には、セーバーで切り裂かれた動物の遺体を発見します。すると背後に誰かの気配を感じ・・・。
第7話「The Eluder」への想い
今回「The Elder」を手がけたのは、「キルラキル」や「リトルウィッチアカデミア」を手がけた大塚雅彦監督。
本作はマスターとパダワンの絆やセーバーアクションを盛り込んだ作品となっていると語っています。
視聴した私としても、ライトセーバーでのアクションは必見!
戦闘時の緊張感とアニメでしか表現できない斬り込みの疾走感は素晴らしいものでした。
第7話「The Eluder」を100倍楽しむ小ネタ
大塚雅彦監督によるとこの作品の時間軸を『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』より前に設定しているとのこと。
確かに「シスが滅んだ世界」という設定でしたね。
今回も小ネタが多数散りばめられていたので、映画設定と照らし合わせて解説していきます。
①エピソード1:ファントム・メナス
スターウォーズファンなら気付かない訳が無い!第7話「The Eluder」は『エピソード1 ファントムメナス
』のオマージュです。
マスターとパダワン(見習い)の容姿や名前も非常に似ています。
映画で活躍した「クワイ・ガン=ジン」と「オビ=ワン」に対して、今作のキャラの名前は「タジン」と「ダン」でしたもんね!
コムリンクを使った通信や、得体の知れない者との対峙する様はエピソード1に非常に似ていると感じました。
危なっかしいパダワンの「ダン」ですが、マスターの「タジン」に徐々に認められ初めており、彼の判断を尊重していましたね。
②嫌な予感
「タジン」が通信中に言った「嫌な予感がする」というフレーズ。
第3話「THE TWINS」でも主人公のKarre(カレ)が「嫌な予感がする」と発していました。
実はこのセリフ、スターウォーズでは必ず登場するフレーズです。
ちなみに『 エピソード1:ファントム・メナス』ではオビ=ワン・ケノービがトレード・フェデレーションの宇宙船に到着した際に「嫌な予感がします (I have a bad feeling about this)」と発しています。
③ライトセイバーでの戦いが多い理由
第7話「The Eluder」に限った話ではないですが、『スター・ウォーズ ビジョンズ』ではライトセイバーによる戦闘描写が非常に多いです。
この理由は大塚雅彦監督が語ってくれています。
「戦闘機や戦艦の戦いよりもライトセーバー戦の方が向いている」とのことで、確かにそうかもと感じてしまいました。
海外アニメのスターウォーズもライトセイバーの戦闘描写多いです。
一方、「マンダロリアン」「ローグワン」「ハン・ソロ」など、スターウォーズのスピンオフはライトセイバーやジェダイが登場しないことが多いです。
アニメ制作TRIGGER(トリガー)
「天元突破グレンラガン」の製作に関わったメインスタッフを中心に新たに設立されたスタジオ。
独特の柔らかいビジュアルに緩急のついた大胆な表現と色彩豊かなデザインで見るものに新しいインパクトを与えます。
代表作は「キルラキル」「リトルウィッチアカデミア」、「プロメア」など。
海外のアニメファンからの熱狂的な支持を集めています。
声優について
マスター「タジン」:土師孝也/デヴィット・ハーバー
パダワン「ダン」:中村悠一/ジョーダン・フィッシャー
「老人」:緒方賢一/ジェームズ・ホン
これまで数々のアニメキャラクターを演じ、イケボと言われてきた中村悠一がダンを演じます。
有名な作品でいうと、マクロスF/早乙女アルト、魔法科高校の劣等生/司波達也、氷菓/折木奉太郎。
ちょっと変わった役でいうと、機動戦士ガンダム00/グラハム・エーカー。
そして、キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースの吹き替えも担当しています。
今作の吹き替えではどんなイケボが聞けるのか?ぜひ字幕版と合わせて堪能していただきたい!
まとめ
キャラクターのアニメーションは、線が細く切れのあるタッチで見やすかったです。
背景や情景は日本の時代劇の暗さやダークさを彷彿とさせていました。
第3話「THE TWINS」と全く違う雰囲気を楽しめてよかったです。
もう一つの魅力はセーバーアクション!
戦闘の直前、「ダン」が太刀を受けるあの緊張感は自然と目が離せなくなりました。
マスター「タジン」の構えがクワイ=ガン・ジンの構えに見えたり、老人の二刀流が宮本武蔵に見えてきたりと、日本とスターウォーズの再構築が見えるようで感慨深い!
パダワンからジェダイナイトへの独り立ちが近づいているジェダイにとっての大事な時期。
お互いを信頼し合い、ほどよく混ざり合う師弟の雰囲気。
マスターから弟子にバトンが渡される時が近づいている期待と切なさ。
『エピソード1 ファントム・メナス』における師弟の絆を踏襲し、アニメ作品として表現した素晴らしい作品でした。