ついにお待ちかね!Disney+にて『スター・ウォーズ ビジョンズ』の配信がスタートしました。
まさかの公開当日9話が一挙に公開されビックリ。慌てて記事を執筆しています笑
さて今回は『スター・ウォーズ ビジョンズ』の第一話「The Duel」の小ネタを解説します。
ストーリーの核心に触れるようなネタバレはありませんが、本編の小ネタを解説するので、まだ本編を見ていないという人は是非先に視聴して下さい!!!
Contents
スター・ウォーズ ビジョンズとは
『スター・ウォーズ』の生みの親ジョージ・ルーカスは日本の文化や歴史、黒澤明監督の大ファン。
実は『スター・ウォーズ』は日本文化の影響を色濃く受けた作品なのです。
そして、『スター・ウォーズ ビジョンズ』は本家から日本へのアツいリスペクトを込めて贈られた史上初の一大アニメプロジェクト。
いやー、スター・ウォーズという今や有名な作品の礎に日本文化や歴史が脈々と受けるがれていいうのは非常に感慨深いですね!
第1話「The Duel」のあらすじ
旅をする浪人とその相棒のドロイド。
2人が立ち寄った村では、先の戦争で敗戦した残党兵たちが弱い集落を襲い年貢のように締め上げて生活をしていた。
村人たちは少しづつ貯めたお金で用心棒たちを雇い、ついに反撃にでる。
残党兵たちを圧倒したのもつかの間、残党兵の女ボスが登場する。
女ボスは番傘型の赤いライトセーバーで用心棒たちを次々倒していく。
その様子をみていた浪人は、ゆっくりと彼女のいる方へと歩き出すのであった・・・
「The Duel」を100倍楽しむ小ネタ
この短編アニメを作成した神風動画(かみかぜどうが)の映像表現はとてもクール。
墨で描いたようなキャラの「影」や、そこに映えるライトセイバーの「赤」が異常なほどカッコよかったですね。
以下ではスターウォーズの設定をもとに『スター・ウォーズ ビジョンズ』の第一話「The Duel」を100倍楽しむ小ネタを解説します。
①黒澤映画のオマージュ
「The Duel」は間違いなく、『スターウォーズ』の原点となる黒澤映画『隠し砦の三悪人』、『7人の侍』をモチーフにしています。
映画パッケージからも分かるように、白黒での表現や侍の雰囲気は明らかに精通するものがありますね。
アニメプロジェクトの第一話に相応しい映像作品でした。
水野監督は24日の特別配信番組で、この墨の表現を新たに開発した黒澤タッチと語っていました。
また、今作で主人公の侍を演じた声優の「てらそままさき」さんも「黒澤映画『用心棒』の三船敏郎氏」を意識して演じたとインタビューで語っています。
②映画の効果音がそのまま使われている
今作を手掛けた神風動画の水崎淳平監督は「エピソード1 ファントム・メナス」と「エピソード3 シスの復讐」の大ファンとのこと。
後述しますが、エピソード1とエピソード3 のオマージュがいくつか含まれています。
また、インタビューでダース・モールとクワイ=ガン・ジンとの戦いの効果音を一部そのまま使用したとコメントしています。
皆さんはどこか分かりました・・?
③タトゥイーンのあの種族が!?
用心棒たちのなかに登場したキャラクターをよく見ると、惑星タトゥイーンに登場する種族が多数いることが分かります。
空中浮遊する傘帽子のような機械に乗っていたのはエピソード1のポッドレースに出場したセブルバと同じ種族の容姿をしていました。
他にもポッドレースに出場していたマーホニックと同じ三つ目の種族や、惑星タトゥイーンの遊牧民族タスケンレイダーのような雰囲気のキャラも登場しています。
④ムスタファの戦い
主人公の侍と女シスの川の上での戦いはエピソード3の名シーン「ムスタファの戦い」を思い出させます。
アナキンvsオビワンが足場の悪い溶岩の上で戦っていたシーンは記憶に残っている人も多いのではないでしょうか?
⑤赤いクリスタル
なぜか映画では描かれませんが、ライトセイバーはカイバー・クリスタルというフォースと共振する性質を持っていたクリスタルを動力源とします。
クリスタルは持ち主のフォースと調和するまでは無色。
その後、ジェダイのフォースに触れて色を帯びます。
ほとんどのジェダイは青か緑、シスは赤になるのですが、中には紫、黄色、白といった特別な色に発行するジェダイもいます。
主人公の侍はめっちゃ赤いクリスタルを持っていましたね。
おそらくシスを狩ることで手にしてきたのだと思います。
彼自身のライトセイバーも赤いというのが謎を呼ぶポイント。
彼は浪人という設定なので、ジェダイやシス、何にも属していないということを暗示しているのでしょうか?
また、黒澤映画『隠し砦の三悪人』から、主人公は悪人(シス)のフォースを帯びているという解釈もできるのでは無いでしょうか?
⑥声優の「てらそままさき」さん
実は今作で主人公の侍を演じた声優の「てらそままさき」さんは実は映画版でも声の出演経験あり。
「スターウォーズ エピソード2 / 3」にて「ベイル・オーガナ」というキャラを演じました。
⑦小説版も発売予定
「The Duel」小説版が発売が決定しています。
気になるアニメの続きは小説を読めば明らかになることでしょう。
ただし、今のところ英語版しか販売が予定されていないので、日本語版の販売にも期待したいです。
神風動画について
今作を手掛けたのは神風動画の水崎淳平監督。
代表作はテレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』のオープニングや『ポプテピピック』や劇場版アニメーション作品『ニンジャバッドマン』などなど。
コンピュータグラフィックスでのセル画作りを研究しており、今作からも分かるように常に斬新な映像を制作している。
また、他の作品と日本アニメ制作会社の代表作は以下でまとめられています。
まとめ
映像タッチが素晴らしいですよね!『ニンジャバッドマン』でも見られたあの印象的かつ独特な筆のような墨のようなタッチ。
ここに近代武器のセーバーが描かれる。また日本が舞台というのも私たちにとってはとても感慨深い作品となっています。
また数々のオマージュには驚かされました。
R2-D2のようなドロイドの活躍やタトゥイーンで見覚えのあるキャラが出てきたときは?!あっ!?おっ?!と巻き戻して確認してしまいました。
そしてタスケンレイダーの雄叫び!!
ファンには馴染み深すぎる描写でしたね笑
今後続きが描かれるか分かりませんが、今後の展開も気になりますね。
主人公の侍が大量の赤いカイバークリスタルを持っているシーンは本当に気になりました。
もしかすると、シスハンター?!なんて想像もしてしまいますよね!
続きが気になります!!